カルチャーカフェのご案内
デュッセルドルフソフィア会共催
はるかなる地上を駆けぬ猫の恋 波郷
海外に暮らしていると、さまざまな折に、今まで自明だと思っていた自分の考え、感性が、居住地でまったく通用しな いことに気づかされます。そこで初めて、では、その自分のもとになっているルーツは何なのか、探ってみたい気持ち にかられます。
今回のカルチャーカフェ、その切り口は男・女の関係性。社会によってすりこまれた私たちの後ろに控 えている宗教、歴史、ご一緒にのぞいてみませんか。講師は、ドイツで研究生活を送られ、長い間、宗教間対話にか かわってこられた岡野治子清泉女子大学名誉教授、日本からのご登場です。
今回も、カルチャーカフェはオンライン開催いたします。
日時:2月27日(土)13:00 (ドイツ時間) 21:00 (日本時間)開始
オンラインツール:Zoom にて開催
締め切り:2月22日(火)
申し込みメールアドレス:culturecafefuchs@gmail.com
参加者には、折り返しZoom の招待リンクをお送 りいたします。
オンラインツール:Zoom にて開催
締め切り:2月22日(火)
申し込みメールアドレス:culturecafefuchs@gmail.com
参加者には、折り返しZoom の招待リンクをお送 りいたします。
講師: 岡野 治子 1941 年東京生まれ。上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業。広島大学教授、清泉女子大 学学長を経て、現在清泉女子大学名誉教授。専門領域は、比較宗教学、社会倫理学、フェミ ニスト神学。フランクフルト大学、ザルツブルク大学、ティルブルク大学客員教授として、宗教 間・異文化間対話の講義・ゼミを担当。
- 主な著書・メッセージ
- 『宗教のなかの女性史』、『日本女性史・中世篇』、『希望の倫理』、『日本文化に おけるキリスト教神学の意味』(独文)、『「和」の原理の功罪』(独文)など。また『女性の視点 による神学事典』の共著、共翻訳、共編集に携わる。日本の諸宗教とキリスト教文化との間 を往来しながら、人間観、家族観、社会倫理をジェンダーの視点で再考している。 テーマ: 「男・女の関係性- 東洋と西洋の歴史でどのように展開したか −」 フェミニズムが問題視した男尊女卑の思想は、洋の東西を問わず、よく似た社会現象を創出しました。しかしその原 点となっているアンバランスな男性観・女性観はいずれも歴史的経緯のなかで、宗教思想と微妙に絡みながら形成さ れたもので、当然ながら、宗教圏によって異なっています。従って、フェミニズムが求める女性解放のための解答も、 欧米と日本では、必ずしも同じではないのです。 そこでこの講座では、人間とは何か、男と女という性の違いは、本来どういう意味を持ったのか、まずその起源を辿っ てみましょう。歴史の進展のなかで、家父長制が台頭すると、二元的な価値観が優先され、単なる性差が、性差別に 転換するのです。そのような価値観は、家族観、倫理観、社会観にも影響を与えます。当然、東と西では、異なった様 相を呈します。 日本の宗教文化に通底している「和」は、人と人を結びつける原理として、1500 年の長きにわたり、日本人に親しまれ てきました。夫婦間、家族間、また社会の「和」が理想とされてきた一方、個々の人間の自由と人権、妻や子どもの人 権・尊厳に対する意識が薄弱でした。キリスト教文化圏の欧米では、個々人に「和」・「間柄」よりも、「自立」・「自律」が 要請されてきたように、対照性が見られます。このような徳目の相違に着目しながら、より良い男女の関係性、家族の 関係性を模索したいと思います。
講師に聞いてみたいということなどがありましたら、事前にどうぞお知らせください。
お願い: カルチャーカフェご参加は無料ですが、よろしければ、主催者が活動している NPO、ひゅうまねっと e.V.にご寄付をい ただければ幸いです。
収益はベニンの学校建設に使われます。
寄付先はこちら:https://humanet1986.org/JP/kihu/
お問い合わせ先: culturecafefuchs@gmail.com
Tel +49 173 5145 476
収益はベニンの学校建設に使われます。
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お問い合わせ先: culturecafefuchs@gmail.com
Tel +49 173 5145 476