海外駐在 手続き

海外赴任が決まったら、移住前に日本でやっておく手続き – 銀行関連手続き編 –

この記事では、海外に赴任する前に、日本でやっておく、必ず行わなければならない金融手続きについて解説をします。

わかりやすく紹介をしますので、ぜひ参考にしてください。

海外に移住前に行わなければならない銀行関連の手続き

海外に出国する際に行わなければならない銀行関連の手続きは3つです。

  • 預金口座を非居住口座にする
  • インターネットバンクを海外からみられるように設定する
  • 実家などを銀行から送られる書類の宛先に変更する

それぞれの銀行関連の手続きについてわかりやすく説明をしますので、参考にしてください。
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預金口座を非居住口座にする

まずは銀行の預金口座を非居住口座にしましょう。

非居住口座とは、日本に住んでいない人のための口座です。

なぜ海外に転勤になった場合、このような手続きが必要かと言うと、納税地が変わるからです。

「預金に納税?」と思われる方もいるかもしれません。

預金には利息が発生します。利息に対して20.315%の税金がかかるので、この手続きが必要になるのです。

非居住口座への変更を行わないと、日本に住んでいないにもかかわらず、日本に税金を払い続けてしまうことになるため注意してください。

また、メガバンクなど大きな金融機関の場合は非居住口座の取り扱いがあります。

しかし、ネット銀行や地方銀行、信用金庫など、小さな金融機関の場合は、取り扱いがなく、解約しか選択肢がない金融機関もあるため注意してください。

メガバンクの口座は今はインターネットで簡単に作成ができます。

近くに、メガバンクの支店がなくてもインターネットで作成できますのでぜひ試してみてください。

非居住口座の手続きを郵送で行ってくれるメガバンクがありますので相談してみましょう。

インターネットバンクを海外からみられるように設定する

インターネットバンキングを海外から見られるように設定する必要があります。

転勤する国によっては、日本のインターネットバンキングの設定でそのまま利用できる可能性はありますが、場合によっては利用できない可能性もあります。

海外に出国した後に利用できないことに気づいても遅いです。

日本にいるうちにインターネットバンキングを海外から見られるようを変更するようにしてください。

ただし、日本のインターネットバンキングと違い、海外でインターネットバンキングを見られるサービスは、毎月数百円の手数料がかかるのが一般的です。

余計なコストに思うかもしれませんが、インターネットバンキングの利用ができないと非常に不便なので、割り切って申し込みをするようにしましょう。

実家などを銀行から送られる書類の宛先に変更する

解約をせずに非居住口座にして引き続き、日本の銀行の口座を持つ場合、銀行から送られる書類の宛先を実家などに変更しましょう。

投資信託や債券などの金融商品の取引がない場合、基本的に銀行から書類が郵送される可能性は少ないです。

ただし、金融機関によっては、定期預金の満期などを郵送で知らせてくる場合があります。

宛先を実家など確実に受け取れる先にしておかないと書類が宙に浮いてしまいますので、注意しましょう。

投資商品を保有している場合、手続きは商品によって異なる

最近は、銀行で投資信託や外貨預金、債券などの金融商品の取引ができます。

また、この記事を読んでいる方の中には、証券会社で株式取引をしている方も多いでしょう。

こちらの章では投資商品を保有している場合の手続きについて説明をします。

商品によって手続きは異なりますので注意しましょう。

外貨預金は非居住口座にしても売買ができる

外貨預金は、基本的に非居住口座にしても、自由に売買ができます。

海外で外貨預金を使う機会が多いはずなので、自由に売買ができるのは大きなメリットになるでしょう。

ただしこちらも金融機関によっては自由に売買ができない可能性がありますので、事前に確認してください。

メガバンクであれば問題なく自由に売買ができるはずです。

株式や投資信託、債券などの場合は原則解約が必要。

継続保有出来た場合も、海外にいる間は売買ができない
株式や投資信託、債券などの場合は原則解約になります。ただし、相場環境によっては継続保有したい場合も多いはずです。

その場合は、取引している銀行や証券会社によっては、出国している間も継続保有できる可能性があります。

この記事を読んでいる方の中には、「めんどくさいから銀行や証券会社に届け出を出すのはやめよう」と思っている方もいるかもしれません。

しかし、これは絶対にやめてください。税金の納める国が違うのは、厳密にいうと脱税になるからです。

必ず株式や投資信託、債券などを保有している場合は、取引金融機関に海外に出国することを申告するようにしましょう。

海外駐在する場合におすすめの外貨預金の保有方法を紹介

海外に駐在しても、自由に取引ができる外貨預金は非常に貴重になるはずです。

特に最近は金利が非常に高いため、外貨預金で資産運用をしたい方も多いでしょう。

そこでこちらでは、海外駐在する場合におすすめの外貨預金の保有方法を紹介します。わかりやすく紹介をしますので、参考にしてください。

生活で利用する分…外貨普通預金

利用する金融機関によっては、ATMで外貨預金の引き出しができます。

海外で生活をする上である程度現金も必要になるはずなので、生活で利用する分については外貨普通預金に置いておくのが良いでしょう。

また後ほど説明しますが、ソニー銀行の場合、外貨預金から直接引き落としが出てきます。

決済口座としても外貨普通預金は非常に便利なため、ある程度外貨普通預金にはお金を入れておくようにしましょう。

ただし、金利はこれから説明する外貨定期預金などに比べると低いのが一般的です。
しばらく使わない…債券・長期の外貨定期
しばらく使わない外貨については、外貨建て債券や長期の外貨定期預金などにするのが良いでしょう。

特に最近は米ドルの金利が高いです。米ドル建の債券であれば、満期が10年で毎年5%程度の金利がつきます。

10年で、毎年5%増えるので10年間でトータル50%外貨を増やすことができます。

ただし、債券や外貨定期預金の場合は、外貨普通預金に比べて解約はしづらいです。

外貨定期預金の場合は、中途で解約をしてしまうと、金利が全くつかない可能性があります。

また、債券については外貨ベースでの元本割れの可能性もありますので注意しましょう。

海外に出国する際の手続きは金融機関によって異なる

大手銀行や大手証券の場合は、基本投資商品の保有や預金口座の非居住口座があります。

しかし地方銀行などの場合、解約になってしまう場合もあるので注意してください。

非居住口座の取り扱いがある金融機関

  • 三井住友銀行 - 移住前にSMBCグローバル・ダイレクトを契約(月額216円)
  • 三菱UFJ銀行 - 移住前にグローバルダイレクトを契約(月額300円)
  • みずほ銀行 - 海外勤務者向けサービスアリ(みずほダイレクトを契約必須)
  • ソニー銀行 - 移住後も通常通り使用できます。ただし、日本国内の連絡先を登録する必要がある
  • ゆうちょ銀行 - 代理人を立てれば口座を維持可能

非居住口座の取り扱いがない金融機関

    • 住信SBI銀行 - 移住前に口座解約

楽天銀行- 移住前に口座解約

セブン銀行- 移住前に口座解約

auじぶん銀行- 移住前に口座解約

クレジットカードは海外に駐在する際、日本で作っておくべき!海外で利用するならおススメのクレジットカードなど5選

海外に赴任が決まり、移住する際は、クレジットカードを作ってから海外移住するべきです。

なぜなら海外でクレジットカードを作成するのは難しいからです。こちらでは日本で作っておくべきおすすめのクレジットカードなどを5枚紹介します

楽天カード

楽天カードは年会費が無利用で、さらに5000ポイント(5000円分楽天で購入できます)付きです。
まずはこの無料カードを作っておくと、日本に一時帰した際などに、便利にポイントを使用したり、お土産を翌日配達で購入できたりします。
キャッシングサービスは、海外のATMでの利用も可能なので、駐在開始直後に、ユーロやドルが足りなくなった時は、現地のATMから引き出せます。

楽天カード
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年会費無料の楽天カード。新規入会で、5000ポイントもらえるので、おトク

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三井住友VISAカード

三井住友VISAカードは、年会費が永年無料で、海外旅行傷害保険が2000万円付いています。

また、キャッシングサービスでは、海外のATMでの利用も可能です。

ポイントも貯まりやすく、海外に出国する際はぜひ持っておきたいカードの1つになります。

カード名三井住友カード
カード詳細URL
提携会社
国際ブランドVISA、Mastercard
提携会社
入会資格18歳以上
申込み方法
審査・発行期間最短3営業日
年会費1,375円(初年度無料)
※インターネット入会で初年度年会費無料
※マイ・ペイすリボの登録+年1回以上のリボ払い手数料の支払いで年会費無料
※VISA・MasterCard2枚お申し込みの場合は年会費275円
※カード利用代金WEB明細書サービス利用&過去1年間に6回以上の請求があると年会費550円割引
※初年度年会費無料(~2024年3月31日申し込み分迄)

Sony Bank WALLET

Sony Bank WALLETは、クレジットカードではないですが海外に出国をする際、必須のカードであるといえるでしょう。

外貨口座を決済口座へ指定することもできますし、もちろん海外のATMでのキャッシングも可能です。

海外向けの多くのスペックを取り揃えていますので、ぜひ発行してから海外へ出国するようにしましょう。

アメックスカード

アメックスカードは、ステータスが非常に高いため、クレジットカードのランクを重視する海外においては非常に貴重なクレジットカードです。

日本以上に海外ではクレジットカードのランクを重視する傾向にあります。アメックスカードであればステータスが高いので、保有しておいて困る事はないでしょう。

カード名アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード
カード詳細URL
発行会社アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド
国際ブランドAMEX(アメックス)
提携会社
入会資格20歳以上
本人に安定した継続的な収入のある方
申込み方法
審査・発行期間通常1~3週間
年会費13,200円
※会費制度は月額制です。(月額1,100円)

楽天プレミアムカード

年会費は11,000円かかりますが、世界中のラウンジが無料で使える、プレミアムパスが無料で付いてきます。

世界のラウンジで楽天プレミアムカードでいただいたPRIORITY PASSを使用している記事はコチラ

 

海外生活ブログ ヨーロッパ | 海外移住の方法のヒントたち

世界中の空港ラウンジが使えるPRIORITY PASSのお得な取得方法と、各国のラウンジの様子などをお伝えします。…

この他にも、空港から自宅までの宅配便無料サービスなど、駐在が決まった人にうれしいサービスが沢山! 年会費は、割とすぐにもとを取れますので、海外在住組にはおススメ!
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楽天プレミアムカードなら、ラウンジも無料で使用できる!

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海外に来てからも簡単に作れるカード

日本でのクレジットカードを作るのを忘れた! 円とユーロの送金などもしたい!
という人におススメなのがWISE送金サービスのカード。もちろん維持費は無料で、バーチャルカードなら最短1時間ぐらいで開設できます。

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海外駐在が決まったら、する金融手続き まとめ

今回は、海外に出国する際に、行なわなければならない金融手続きについてまとめました。

海外に出国する際は、様々な手続きが必要です。銀行や証券会社などの金融機関においても、多くの手続きが必要になりますので、計画的に行うようにしましょう。

金融機関への届出については、めんどくさいと思われている方もいるかもしれません。

しかし、届け出を行わずに出国してしまうと厳密には違法になってしまいますので、絶対に届け出を行うようにしましょう。今回の記事が海外へ出国を予定している方の参考になれば幸いです。

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